ORFEO D'OR ― 2017/12/27
「ORFEO D'OR」は、ドイツの音楽レーベルです。
在庫がお店にあれば、すぐに届くのですが、在庫がなくてメーカー取り寄せになると、とっても時間がかかります。
下記の2枚、ようやく届きました。11/21にオーダーして、今日12/27にポスト投函されました(^-^;
まあ、輸入盤をオーダーすると、こういうことはよくあります。最悪の場合、入手困難となって勝手にキャンセルされたりします。
チャイコフスキー:交響曲第4番、ベートーヴェン:『皇帝』 ギレリス、ベーム&チェコ・フィル(1971年ステレオ)
ギレリスの「皇帝」よりも、チャイコフスキー4番のほうが素晴らしかった! でも、「皇帝」のリハが聞ける!
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5 番『皇帝』
・チャイコフスキー:交響曲第4 番ヘ短調
・『皇帝』のリハーサル
エミール・ギレリス(ピアノ) カール・ベーム(指揮) チェコ・フィル 1971年8月8日、ライヴ録音(ステレオ)
リヒテル/1977年ザルツブルク音楽祭ライヴ
スヴィヤトスラフ・リヒテルの完璧かつ強靭なピアノ! このころは愛用していたYAMAHAピアノの演奏だろうか…?
・ショパン:ワルツ集(Op.34-1, 2, 3)
・ショパン:スケルツォ第2番
・ショパン:舟歌
・ドビュッシー:版画
・ドビュッシー:ベルガマスク組曲
・ベートーヴェン:アンダンテ・フェヴォリ
スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ) 1977年8月 ザルツブルク、祝祭小劇場 ステレオ(ライヴ)
ORFEOレーベル、音はお世辞にもいいとは言えません。でも、ベーム、ギレリス、チェコ・フィル、リヒテルとくれば、購入意欲に火が付きます。それと、ライブ演奏の名演を厳選して提供してくれるので、音質うんぬんを言うのは筋違いでしょう。何より、超高名な演奏者の渾身のライブ録音が聞けることは、とても素晴らしいことです!
ORFEOレーベルに注目し始めたきっかけは、クラシック好きならご存知のこの演奏からです。
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60
バイエルン国立管弦楽団 カルロス・クライバー(指揮)
1982年5月3日 ミュンヘン、国立劇場 ステレオ(ライヴ)
4楽章、クライバーのあまりのアッチェランド(加速度)についてこれなかったファゴットは有名です。演奏が終わった直後、観客はあまりの名演にしばらく拍手できず、微妙に間をおいてからブラボーの拍手が…。
クライバーは、演奏のいかなる瑕疵も認めなかった頑固者で、なかなかレコーディングにOKを出さなかったらしい。
それゆえ、残した録音は非常に少ないのですが、この演奏に関しては例外中の例外です。この演奏について、クライバーはこんな言葉を残しています。下記は、SACDジャケット内に記載されている文です。
「私にとって、レコーディングに『発売許可を与える』というのは、常に戦慄すべきことですが、今回許可を与えたバイエルン国立管弦楽団との『この』ライヴ録音には、個人的にも大変満足しています。われわれは、この演奏の『スナップショット』たる録音に対し、僅かな修正も、いかなる『化粧』も施しませんでした。施そうとすら考えませんでした。揚げ足取りが好きな、ペックメッサーのような評論家の批判に対しても、『これはプリンツレゲンテン劇場のための慈善演奏です』という『言い訳』があります。それでも、この生き生きとした演奏を耳にして下さった方は、どのオーケストラも、われらのオーケストラがこの日に成し遂げたほど、熱心にキビキビと、霊感と喜びに満ちた演奏は出来ない、と感じられることでしょう。本当にありがとう!」 カルロス・クライバー
実際、この演奏はとっても生き生きとして、すごく躍動的です。地味なベートーヴェンの4番が、ものすごい音楽の構築物として迫ってきます。天才指揮者と讃えられるのも納得です。
今は、CDしか発売されていないみたいですが、私が所有しているのは、シングルレイヤーSACD盤です。
ORFEOレーベルのクライバー、今も販売されているSACDは数少ないのですが、これはまだ販売されていますね。
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92[35:42]
バイエルン国立管弦楽団 カルロス・クライバー(指揮)
1982年5月3日 ミュンヘン、国立劇場[ステレオ・ライヴ] SACD Hybrid 5.0ch / 2.0ch ステレオ
音質はそれほど良くないORFEOですが、ベートーヴェンの4番、7番は普通にいい音で聞けます。お薦めですよ(^^)
あ~、久しぶりにクライバーのベト4、ベト7、聞きたくなってきました~(*^^)v
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