Accuphase E-800…2日目2020/03/16

Accuphase E-800導入の初日は、セッティング後ほとんどTV試聴で肩慣らし。
そのまま電源入れっぱなしで翌日に突入。いきなりフルオーケストラ大編成の曲目中心にハードル高く聞きました。

チャイコフスキー:『くるみ割り人形』全曲(1998年録音) ワレリー・ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団
GERGIEV
長らくPHILIPSレーベルの輸入盤をリファレンスにしていましたが、最近はDECCAレーベル名盤100シリーズのルビジウム・クロック・カッティングSHM-CD(グリーン・レーベル)にリファレンスの座を奪われつつあります。

まず、中高域の弦楽器の美麗さ、しなやかさ、しかも柔らかくほぐれた鳴り方に耳を奪われます。弦楽器はもちろん、トライアングルの響きの何と美しいこと! フルートもいい感じ!
すごくSNがよくて、細かい音まで出してくる。最初は、中高域に耳を奪われますが…
E-800_20200315
木管楽器の濃密さはもうちょいかな。あと、コントラバスは弾力感はあるけど、下方向に伸びきらない。
全体的に、中高域についてはハッとするほど素晴らしい音ですが、中低域はさらに鳴らし込みが必要な印象です。
今日1日聞き続けた結果、中低域の厚みが増して音量感が少し上がった。でもまだ中高域優勢の印象は残る。回路全体にまだ電流が十分いきわたってない感じ? でも、あともう少し。

ちょいと心配していたのが、モノラル・パワーアンプAyre MX-Rからの変更なので、セパレーションや空間の広がりはどうか。でも、それは杞憂でした。Ayre MX-Rモノパワーと比べてほとんど遜色ない。逆に、Ayreと同じく音は前に広く提示されるが、Ayreよりも奥行き方向にも展開するという発見もありました。

これほどの再生がなされると、今では2~3世代前のESOTERIC K-01&G-02もすごく貴重に思えてきます。
K-01_20200315
導入当初でバーンイン進行中の評価としては、かなり盛っているのではと思うかもしれませんが、今日ほぼ丸1日どっぷりと聞き続けた印象です。

当然、まだ物足りない点はいろいろあります。
弦楽器はもっとほぐれ切ってほしい。キリッとした表現、克明さもほしい。美麗さは素晴らしいが、弦をしっかりこするようなざらっと感もほしい。チェロなどのボディ感がもう一つ。弾力感ある低域になってきたけど、まだグ~ンと伸びきらない感じ。伸びきって響き、広がっていく感じはまだ。強烈なアタック感もまだ…。

空間はまだ緻密に埋まっていない。録音の良いCDはとても聞きごたえがあるが、それほどでもないCDはもうちょい。もっと上下左右に伸びやかに広がっていってほしい。鳴り方のもどかしさを感じることなく自由闊達に鳴ってほしい。

でも、そのような要素は今後の鳴らし込みの進行次第、あるいは使いこなしに関わる、ハイレベルな話です。
2日目にして、このレベルまで到達してしまったE-800です(^^)v

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