コロナで身動きとれず('_')2020/03/05

今年は本当に暖冬のままで、積雪もなし。2月後半からは、ツーリングに絶好の日もありました。
しかし、新型コロナであえなく自粛。少なくとも4月になるまでは、自主的にお出かけはストップと決めました。

その我慢が、オーディオ熱へと転化してしまったのでしょうか…(^^ゞ
my room_20200305
何だか、すっきりとしたフロアです。

普段の生活も、バイクも、何もかもすべて我慢の日々。
久しぶりに、オーディオ方面に発散してもいいですよね~(^^)

Accuphase E-800 (^^)/2020/03/14

ついにやって来ました、Accuphase E-800
E-800_20200314
佐川急便さん、重そうに玄関に置く。梱包状態だと多分40数kgあるので、それは重いでしょう。梱包デカいし…。
私、急いで開梱して、一気に2階の自室へ。36kgは覚悟していましたが、予想していたほど大変じゃなかったです(^^)

E-800の大きさについては、十分語られているので、この際もう言いません。
まず、プリメインですから多機能です。
E-800a
今のシステム構成では、ほとんど使わないだろうな~
E-800b
入出力も多彩。すべてキャップが付いているのがAccuphaseらしい(^^)
E-800c
Webでは何度も見ていましたが、実物を目の前にすると素晴らしく上質な造りに引き込まれます。
E-800d

外観を眺めるのはこれくらいにして、早速セッティングです。さすがに床に直置きは避けました。
E-800e
ESOTERIC K-01の出力から、5mのXLRでE-800のBAL CD INPUTSに。SPケーブルもつなぎます。
E-800f
バーンインの間ぐらい純正の電源ケーブルを使えばいいんですけどね…(^^ゞ

これで、セッティング終了(^-^;
E-800g

今まで使用してきたAyre MX-R×2と比べると、Accuphase E-800の図体はやっぱりデカい。特に高さが…。
でも、いいのです。今回は、プリメインアンプを購入したというよりも、理想的なボリューム付きの上質な純A級パワーアンプを導入したと思っています。ですから、普通手元近くに置くプリメインアンプですが、このようにSP間にセッティングしたのです。ある意味、これもシステムシンプル化計画の一環とも言えます。Ayreプリパワーの3筐体を一つに。

しかし、ボリューム付きパワーアンプと割り切ると、Accuphaseの多機能、多入出力はほぼ無駄になってしまいます。また、パワーアンプなら、デザインもパワーメーターがMcIntoshのようにもっとデカくて、アナログメーターの方が好みですが、E-800は、あくまでもAccuphaseデザインの「プリメインアンプ」なので、そういうわけにもいかないでしょう。

さて、Accuphase E-800の懸念していた点を試します。まず、その高さゆえスクリーンの邪魔にならないか。
E-800h
ボードに載せるのでちょっと心配でしたが、何とか大丈夫です。

もう一つ、部屋が暗い状態ではどんな感じになるのか。
E-800i
やっぱり、パワーメーターがややまぶしく感じられる。我慢できないほどではありませんが。
メーターを消灯すると…
E-800j
お~、いい感じ!
Accuphaseのロゴがグリーンランプなのが、またいい!

今日は導入初日ですから、このままTVなどを視聴します(^^♪

Accuphase…再び2020/03/15

Accuphase E-800 本格始動しています(^^)

Accuphaseとのお付き合いは、2回目。最初は、約20年ほど前にさかのぼります。
2000年代、そのころのシステムは…
Accuphase_Exclusive
Accuphase C-250、A-50V、A-20、P-700など
Exclusive model2404(マルチ→ネットワーク)  ※このころが国内製の重厚長大製品のピークでした。
実は、濃厚なAccuphase使いだったのです(^^ゞ

ちなみに、その10年前、1990年代はこんな感じでした。
sansui_victor
SONY CDP-555ESJ  ※CDプレーヤーはけっこう変わりました~
SANSUI AU-α907DR
VICTOR SX-511  ※SANSUIとVICTORはかなり長く使いましたね~ 懐かしい…

つまり、国産オーディオを追求していったら、Accuphaseに到達したという流れです。Accuphase製品を購入後、毎年Accuphaseから年賀状が届きます。20年以上ご無沙汰でも、律義に毎年欠かさず届きます。
Accuphase_nenga

Accuphaseを使用していた時のSPは、 Exclusive model2404だったので、とっても強烈過ぎて、音楽を聴くときある種緊張を強いられる感じでした。そのころはまだ、QRDなどルームチューニングの意識がありませんでしたから、かなりカオス状態で鳴っていたと思います。今から思うと、このようなSPは本格スタジオか、シアター向きでしたね。

そのような時、海外の製品を聞いて目からうろこ状態なり、さらにのめり込みました。
海外製品にのめり込んで、かなりいろいろ変遷して、2010年ごろはこんな状態。何だか混みあっていますね~(^^ゞ
system_2010
Classe Omega SACD1、Omega Omicron Mono
Mark Levinson No.32L
B&W Signature 800  ※海外製の重厚長大製品のピークです。

その後、約10年、なるべく質を落とさずにシステムのシンプル化(可能な限りコンパクト化)を進めてきました。
そして、現在に至る。とってもシンプルになりました。
system_20200315

今回、アンプをAyre KX-R、MX-RからAccuphase E-800に交換したきっかけはいろいろありますが、一番影響したのは、Sonus faber ELECTA AMATORⅢの導入が大きかったと思います。ギリギリまで性能を追求しなくても、不満なく十分音楽に感動できるという感覚を身をもって知ったことかな。

Ayre KX-R、MX-Rは次世代Twentyが登場してやや古くなったとはいえ、十分高性能で開放的で豊かな鳴り方です。今でもオーディオ的魅力はE-800よりも上でしょう。
でも、昨夜Accuphase E-800をしばらく聞いていて、他では得られないようなとても魅力的な鳴り方を発見しました。特に弦楽器でその魅力の片鱗を垣間見た感じがしました。当然音もいいけど、何より音楽を聞かせます。

さて、今日は、1日中どっぷりと本格的に聞きますよ~(*^^)v

Accuphase E-800…2日目2020/03/16

Accuphase E-800導入の初日は、セッティング後ほとんどTV試聴で肩慣らし。
そのまま電源入れっぱなしで翌日に突入。いきなりフルオーケストラ大編成の曲目中心にハードル高く聞きました。

チャイコフスキー:『くるみ割り人形』全曲(1998年録音) ワレリー・ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団
GERGIEV
長らくPHILIPSレーベルの輸入盤をリファレンスにしていましたが、最近はDECCAレーベル名盤100シリーズのルビジウム・クロック・カッティングSHM-CD(グリーン・レーベル)にリファレンスの座を奪われつつあります。

まず、中高域の弦楽器の美麗さ、しなやかさ、しかも柔らかくほぐれた鳴り方に耳を奪われます。弦楽器はもちろん、トライアングルの響きの何と美しいこと! フルートもいい感じ!
すごくSNがよくて、細かい音まで出してくる。最初は、中高域に耳を奪われますが…
E-800_20200315
木管楽器の濃密さはもうちょいかな。あと、コントラバスは弾力感はあるけど、下方向に伸びきらない。
全体的に、中高域についてはハッとするほど素晴らしい音ですが、中低域はさらに鳴らし込みが必要な印象です。
今日1日聞き続けた結果、中低域の厚みが増して音量感が少し上がった。でもまだ中高域優勢の印象は残る。回路全体にまだ電流が十分いきわたってない感じ? でも、あともう少し。

ちょいと心配していたのが、モノラル・パワーアンプAyre MX-Rからの変更なので、セパレーションや空間の広がりはどうか。でも、それは杞憂でした。Ayre MX-Rモノパワーと比べてほとんど遜色ない。逆に、Ayreと同じく音は前に広く提示されるが、Ayreよりも奥行き方向にも展開するという発見もありました。

これほどの再生がなされると、今では2~3世代前のESOTERIC K-01&G-02もすごく貴重に思えてきます。
K-01_20200315
導入当初でバーンイン進行中の評価としては、かなり盛っているのではと思うかもしれませんが、今日ほぼ丸1日どっぷりと聞き続けた印象です。

当然、まだ物足りない点はいろいろあります。
弦楽器はもっとほぐれ切ってほしい。キリッとした表現、克明さもほしい。美麗さは素晴らしいが、弦をしっかりこするようなざらっと感もほしい。チェロなどのボディ感がもう一つ。弾力感ある低域になってきたけど、まだグ~ンと伸びきらない感じ。伸びきって響き、広がっていく感じはまだ。強烈なアタック感もまだ…。

空間はまだ緻密に埋まっていない。録音の良いCDはとても聞きごたえがあるが、それほどでもないCDはもうちょい。もっと上下左右に伸びやかに広がっていってほしい。鳴り方のもどかしさを感じることなく自由闊達に鳴ってほしい。

でも、そのような要素は今後の鳴らし込みの進行次第、あるいは使いこなしに関わる、ハイレベルな話です。
2日目にして、このレベルまで到達してしまったE-800です(^^)v

Accuphase E-800…3日目2020/03/17

Accuphase E-800を迎え入れてから3日目にして、早くも本気モードです( `ー´)ノ

まだ時期尚早かもと思いつつ、昨日の鳴り方ならこんなCDも試してみたくなります。
chailly_concertgebouw
マーラー:交響曲第6番他 リッカルド・シャイー&コンセルトヘボウ管弦楽団  ※現在は廃盤です
普段は、2枚組の2枚目を愛聴しています。素晴らしい演奏のCDですが、粗をさらけ出すような厳しさもあります。

Chailly_Mahler_no.6
おおむねOK。でも、やっぱり中低域はもう少しかな。というか、低域はしっかり出ているけど、低域~中低域のつながりの帯域が、まだやや希薄な感じ。トロンボーン、チェロなどの音域。長年オーディオをやってきて、この部分のシームレスな再現は難しいことは分かっています。しかし、この要素は大満足な鳴り方となるには外せません。

このCDには、オーディオ的にも楽しめるハンマーの大叩きが入っていますが、これがかなりのド迫力なのです。
ELECTA AMATORⅢの小口径ミッドウーファーではキャパシティオーバーで、十分に再生できません。
このような音こそ、15インチ(38cm)などの大口径ウーファーの出番なのでしょうね。

実は、このハンマーの打撃のとき、E-800のレベルメーターを初めてレッドゾーンに突入させてしまいました(^-^;
でも、Accuphaseアンプだと何だか安心です。どんな時でもしっかりSPを守ってくれそうな頼もしさがあります。
room_20200316
E-800の熟成は想定以上に順調に進んでいるようです。
今日は、ELECTA AMATORⅢというコンパクトSPを鳴らしている、そんな意識もなくなって聞いてしまいました。

Accuphase E-800導入により…2020/03/18

Ayre KX-R、MX-RからAccuphase E-800に変更することにより、オーディオグッズも余ってしまいました(^^)
auddeo_accessorys_20200317
・CROSS POINT XP-SB(4個)×2
・BLACK RAVIOLI BF-2(2個)×2

CROSS POINT XP-SBは、ELECTA AMATORⅢのスパイク受けに試してみます。
ELECTA AMATORⅢ_20200317
以前も試してみたことはあって、その時は顕著な効果が認められませんでした。ELECTA AMATORⅢは大理石ボードやSPスタンドなど、いろいろ介在物があるので、ダイレクトな効果は発揮しにくいのかも…。

BLACK RAVIOLI BF-2は、E-800に試してみるのが妥当かなと思っていますが、これはもっと後にしたい。
E-800_20200317
今は、前田製管MMW-1と1mm厚のCFRP boardを重ねてセッティングしています。
この状態で、少なくとも1か月はE-800を鳴らし込んでみたい。E-800の熟成が最優先です。

あとは…、オーディオラックのベースぐらいか…。既にEau Rouge CP-SBを使っていますけど…。
SR Composites

システムがシンプルになると、オーディオアクセサリーも精選されていきますね(^^)

CROSS POINT XP-SB2020/03/19

CROSS POINT XP-SB 早速、Sonus faber ELECTA AMATORⅢのスパイク受けに設置しました。
 XP-SB_20200318
おぉ~これは! かなり凄い変化だ! 以前はこれほどの向上はなかったと記憶していますが…なぜ?
Accuphase E-800のバーンイン途中の不満点をほぼ解消してくれた感じです。

具体的には、やや薄目でつながり感が今一つだった中低域あたりがググッと底上げされた。全体の鳴り方も、ピラミッド型とまではいきませんが、小型SPのELECTA AMATORⅢが安定した台形のイメージの鳴り方になりました(^^)/
中高域が優勢だった鳴り方(これもハマる演奏もありますが)から、一気に低域~中低域の分厚さが加わった感じ。そして、全帯域において濃密な鳴り方になりました。しかも、抜けの良さや中高域の長所はなくしていない。

E-800_20200318
Accuphase E-800とSonus faber ELECTA AMATORⅢの高度な融合を、CROSS POINT XP-SBによって果たされた感じです。言い換えれば、E-800や ELECTA AMATORⅢがいかに優れた機器だとしても、信頼して使い続けている前田製管ベースボードMMW-1やCROSS POINT XP-SBを用いない限り、この音は再現されなかったということです。

今日は、オーディオアクセサリーの重要性を身をもって体感しました。
ケーブルなどで激変することはありますが、インシュレーターでこれほどの変化はめったにないと思います!
このレベルのままバーンインがさらに進むと思うと、これからが一層楽しみになりました(*^^)v

さらに、次へ…(^^)2020/03/20

Accuphase E-800を新規導入して、予想以上に順調にシステム全体の音の仕上がりが進んでいます。
今後、その過程をさらに次へと進める上で、長年ずっと手付かずのままだったケーブルがネックとなります。
XLR5.0m_20200319
ESOTERIC K-01とAccuphase E-800に使用しているDolphin Analog Reference Ver.6 XLR(5.0m)です。Ayre KX-R、MX-R間のみならず、過去数々のシステム遍歴を経てきた間、ずっと変わらず使い続けてきました。

かれこれ15年ほど使い続けています。今まで変更のタイミングは何度かあったのですが、ここまで長年使い続けて、数々の試聴やシステム遍歴を乗り越えてきたので、交換するのが何だかこわいような気もします。
現在のCROSS POINT社のレベルからすると、かなり見劣りするケーブルだと思います。でも、このような長年の経緯があるので、なかなか踏ん切りがつかなかったのです。

でも、今回の機器変更に伴って、大英断を下すべく、CROSS POINT社(N氏)に相談を持ち掛けていました。その返答として、このようなものが送られてきました。
CROSS POINT_20200319
まず、本来の目的である、XLRケーブルのグレードアップを判断するためのXLR(1.0m)。
今までのXLR(5.0m)が、あまりに長年使っていてその音調になじんでしまっているだろうから、このケーブルを介在させて聞いてみて、ということです。おー、何とユーザー思いの配慮。確かに新規ケーブルに変えていかに向上したとしても、鳴り方があまりに激変すると、拒絶反応を示してしまう可能性はありますからね~。

もう一つは、電源ケーブル付のコンセントSETです。条件の悪いコンセントから給電してみて。2PIN返還プラグを用いて普通の壁コンセントに用いてもいいですよ。ということで、その言葉通り、このように接続しました。
CROSS POINT Concentric_20200319
これは、オーディオ人としては、許されざるいい加減な給電の仕方です。CROSS POINT社がいかに自信あるとしても、さすがにつないですぐには判断しません。この状態で一晩寝かしてからにしたいと思います。

あと、昨日感動したCROSS POINT XP-SBについて、今現在のXP-SBは、全く別物になっているとのこと…(^-^;
しばらくバイクにかまけている間に、世の中そんなに進んでいたのですね~(^^ゞ

試聴の結果…(^^)2020/03/21

昨日とりあえず接続しておいた、電源ケーブル付のコンセントSETについて、一晩寝かせた音は…
CROSS POINT_Concentric set
とてもフラットな鳴り方で癖はない。しかも空間が広い。広くて開放的に鳴る。広いけれども薄い感じは全くない。広い空間にしっかり充実した音が展開される。これをオーディオ電源の源流としたならば、今後コンセント周りに関わる不安はほぼなくなると言っていいと思います。

これと比べてしまうと、現在のコンセントは中高域がやや細身で、鳴り方に微妙にリミッター感がある。大げさに例えれば箱庭的イメージ。でも、帯域内が巧みに整理されて聞かせ上手な感じ。細めの中高域ながら美麗さは印象的。
Eau Rouge_Concentric
誤解のないように言い添えておきますが、現在のコンセント周りもかなりの優れものなのです。今回の聴き比べは、とてもハイレベルな話です。ただ、今借りているコンセントSETの音の方が、本当にフラットで自然体、鳴り方に作為を感じず、自由な鳴り方です。

さて、次が本命です。ESOTERIC K-01からAccuphase E-800に接続している、5.0mのXLRケーブルにCROSS POINT一押しの1.0mをつないで聞いてみました。
CROSS POINT XLR_20200320
おぉ~これはこれは! 一聴してやられました(^-^;
音調の好みなど消し飛ぶほどの圧倒的向上です。もう手放しで素晴らしい!!
コンセントの比較試聴など忘れてしまうほどです。XLRケーブルの素晴らしさが際立っています!

CROSS POINT_Accuphase_20200320
これを聞いてしまうと、XLRケーブルのグレードアップ、その方向に舵を切らざるを得ません。
でも、これがCROSS POINT Flareレベル以上のXLRケーブルとなると…。しかも4.0mの長尺…
一体その価格は…、とっても恐ろしい…(^-^;

今日は雨…(^^)2020/03/22

今日は1日中雨模様。
連休中天気が悪いと、バイクのお出掛けができないので憂鬱になるはずなのですが、今日はそれでいいのです。
どっぷりと音楽に浸ります。オーディオ的に長く浸るにはマーラーのシンフォニーなどは最適です。

グスタフ・マーラー/交響曲第3番ニ短調  所有しているのは6枚。まず、甲乙つけがたい選りすぐりの4枚。
久しぶりの聴き比べです。全曲聞くと100分以上あるので、今日は第1楽章のみにしましたが、1楽章だけでも30分以上あります(^^ゞ
mahler No.3_20200322
・CD エサ=ペッカ・サロネン(指揮) ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団 1997年10月 ※現在廃盤
・CD ベルナルド・ハイティンク(指揮) シカゴ交響楽団 2006年10月19、20&21日(ライヴ) ※現在廃盤
・SACD マンフレート・ホーネック(指揮) ピッツバーグ交響楽団 2010年6月11-15日
・CD フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 2018年10月

サロネン&ロス・フィルは、個人的にマーラー3番に開眼した演奏です。録音レベルがやや低いので、いつもの通常ボリュームより2~3dB上げて聞きます。冒頭ホルンの音質はこれがベストかな。全体的にとてもバランスの取れた演奏で安心して聞ける。マイナスポイントがほとんどないスタンダード的演奏。
ハイティンク&シカゴ響は、サロネンとは逆で録音レベル高め。2~3dB下げて聞きます。通常音量だと冒頭ホルンの咆哮直後のズンダ~ンでちょっと慌てます…。サロネンよりかっちりした厳しめの演奏で抑揚も大きめ。ライブ録音の不利を全く感じさせないどころか、逆に実演に近い迫力ある演奏。
ホーネック&ピッツバーグ響は4枚中唯一のSACD。演奏も素晴らしいが残響長めでホール感たっぷりの録音が印象的。広い空間の中に金管をはじめ各楽器が朗々と響く。聞きごたえ十分の演奏。
Accuphase E-800_20200322
サロネンのボリュームは-25dB、ハイティンクー30dB、ホーネック-28dB。何と5dBもの差があります。通常のレベルはけっこう大きめなのですが、ffの連続でも、メーター0dB(100%)を超えないようにしています。曲中に幾度か訪れるfff一発では瞬間的にレッドゾーンに突入する程度の音量です。
パワーメーターが付いていると各CDのレベル差を適正に調節できて重宝しますね。これは新たな発見です(*^^)v
メーター0dB(100%)だと、Sonus faber ELECTA AMATORⅢは4Ωなので100wの出力となります。ミッドウーファーがかなりブルブルしますが、これくらいなら大丈夫ですよね(^^)

ここまでの3枚は、すべてアメリカのオーケストラ。とっても洗練された上手い奏者の集団で、オーケストラがとても機能的に鳴り響き、録音も素晴らしい。あえて難を言えば、とても現代的なマーラーなので、どろどろした悲愴感みたいなものを求めると期待外れになるかも。でもそれを圧倒する演奏と録音です。

4枚目のロト&ケルン・ギュルツェニヒ管のみ西欧のオーケストラ。これは、前者3枚のアメリカオケのように、広いホールに鳴り渡るような爽快さとは一線を画します。もっと分厚く凝縮された音。録音もとても素晴らしいが、思わず対峙してじっくり聞いてしまうような求心力のある演奏。これもすごく存在感のある演奏です。ロトは-26dBでした。

あとは、EXTONレーベルの2枚。どちらも-27dBで通常ボリューム。
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・SACD ヴァ-ツラフ・ノイマン(指揮) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1994年8月31日、9月1-3,5-7日
・SACD 小林研一郎(指揮) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1999年3月6日-8日
どちらも演奏、録音共に素晴らしい!
何よりチェコ・フィルの濃密で豊かな響きを堪能できます。コバケンのうなり声も聞けます…(^^ゞ

あれ?待てよ。そういえばまだあったな~
・SACD マイケル・ティルソン=トーマス&サンフランシスコ交響楽団  超優秀録音のこれを忘れるなんて!
thomas_mahler3_20200322
・CD ベルナルド・ハイティンク&コンセルトヘボウ管弦楽団(全集) この前購入したばかりなのに…(^^ゞ
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・SACD デイヴィッド・ジンマン(指揮) チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(全集) ※写真は第3番のジャケット
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そして、極めつけは…
direct cut SACD_20200322
ホーネック&ピッツバーグ響のダイレクト・カットSACD。超ハイクオリティ盤です。
価格も「超」が付きます。定価¥35,000- (^-^;

この4枚は、普段あまり聞かないけど貴重なCDとして別の棚に収納していたので、存在を忘れかけていました。
マーラー/交響曲第3番、結局10種もありました~(^^ゞ