ESOTERIC SACD マウリツィオ・ポリーニ ― 2014/02/04
昨年末に購入したESOTERIC SACDです。
ピアノ独奏はほとんど聞かない私が、ここ最近、ESOTERIC SACD下記2枚によって認識を新たにさせられています。
・金子 三勇士(かねこ みゆじ) ショパン、リスト、ドビュッシー ピアノ作品集
・マウリツィオ・ポリーニ ストラヴィンスキー/「ペトルーシュカ」からの3楽章、プロコフィエフ/ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調作品83「戦争ソナタ」
金子 三勇士のほうは、最新の収録によってこのような素晴らしい仕上がりになったのだろうな~と、ある程度理解できます。でも、ポリーニのほうは、1971年録音というかなり古い録音なのです。確かにノイズなどはその時代相応にあります。でも、その演奏と録音はものすごい!!
古い録音ながら、この鮮烈さはいったい何なのだろう!凄すぎます!!本当にすごいですよ!
やや硬質な音調ながら、凝縮された珠玉の音粒が砕け散り、空間にふんだんにふりまかれる様には圧倒されます。
単に正確で勢いがいいだけの演奏ではありません。
う~ん、うまく表現できませんが、硬質、透徹、珠玉、香気という印象から、梶井基次郎「檸檬」の一説、「何か華やかな美しい音楽の快速調(アッレグロ)の流れ」とか、「空気がその檸檬の周囲だけ変に緊張している」というイメージ、全神経が「美」に対してものすごく集中しているようなイメージを感じました。
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