ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」 ― 2025/07/03
この曲もバッサリと断捨離してきました。今は4枚、いや、実質3枚かな・・・。今回も私独断のランキングです(^^ゞ
1位 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1965-66年(UCCG-9783)
「展覧会の絵」は、中学生のころLP盤のアンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の演奏から聴き始めました。そして、その演奏に聴き馴染んでいました。なので、少し後にこの演奏を聴いたとき、最初はとても衝撃的で、なかなか馴染めませんでした。冒頭プロムナードのトランペットの演奏がゆったりテヌートで奏されたとき、何じゃこれは!と思うほど違和感の塊でした(^^;
でも、長年何度も繰り返し聴くにつれ、今ではこの演奏が最高と思うほどになりました。特に管楽器の巧さは素晴らしい!それは、全曲通して随所で聴くことができますが、私が一番圧倒されてしまうところは、「カタコンブ」と「キエフの大門」の金管群です。「カタコンブ」は不協和音をものともせず朗々と響き渡る金管群にしびれてしまいます。また、最終の「キエフの大門」は、他の演奏では感じられないほどの盛り上がりを聴かせてくれます!(^^)!
そして、それが終わった静寂後の、ラヴェル「ボレロ」、これも私には最高の演奏です!
2位 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1986年(UCCG-52005)
同じくカラヤン&ベルリン・フィルの演奏ですが、まず録音が20年も新しい。でも、演奏の基本スタイルは旧録音と同様です。収録場所は、ベルリン・イエスキリスト教会からベルリン・フィルハーモニーホールに変わり、とても現代的な響きの演奏に仕上がっています。しかし、カラヤンの演奏でどちらかを選べと言われたら、旧録音の方を採ります!
3位 シャルル・デュトワ&モントリオール交響楽団 1985年(F35L-20141)
アンセルメと同系統の演奏です。でも、録音が新しいことと、デュトワ&モントリオール響の聴かせ上手な演奏もあって、不満感のないCDに仕上がっています。あと、カップリング曲もとてもレベルが高くて素晴らしい!
同じく3位 エルネスト・アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団 1959年(ESSD-90086)
古い録音ですが、演奏を聴くと全く古さを感じさせません。この演奏を人生初の「展覧会の絵」として聴き始めたことは、幸運なことだと思っています。まあ、その時はDECCA盤ではなく、キング・レコードのLP廉価盤でしたが・・・。
このSACDは、ESOTERIC SACDとしてリフレッシュされたもので、その演奏の素晴らしさを再認識しました!
ただ、不満点としては、各曲ごとに細かくトラックを切ってないことです。短時間のトラックでも、そこを聴きたいと思うことってありますよね。特に管弦楽曲の場合は・・・。
素人考えでは、トラックを切ることはそれほど大した手間ではないと思いますけど、なぜこんなふうなSACDに仕上げてしまったのか・・・('_')
ベルリオーズ「幻想交響曲」 ― 2025/06/30
ベルリオーズ「幻想交響曲」、これもかつては、とてもたくさんありました。今は4枚のみ。すべてCD盤です。
「交響曲」ではありますが、私は管弦楽曲のようなイメージで聴いています(^^)
1位 ジェイムズ・レヴァイン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1990年(UCCG-90403)
今のところ、これが一歩抜きんでています。全曲通して聴いて一番満足度が高いCDです(^^♪
以下は甲乙つけがたく、かなり僅差ですが、個人的好みであえて順位を付ければこうなります。
2位 クラウディオ・アバド&シカゴ交響楽団 1983年(UCCG-52046)
やや前に出てこないと感じるときがあるので、+1dB程度で聴くとちょうどいい具合の演奏になります。特徴的なのは、第2楽章のコルネットの演奏です。その音色に思わず心魅かれてしまいます(^^)/
3位 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1974-75年(UCCG-4896)
これが1番聞き応え十分です!もう少しスカッと抜けた感じがあるといいのですが、この色濃さは捨てがたい!
SACDシングルレイヤー盤もあるのですが、ちょっと二の足を踏んでいます。お高いですし・・・(^^ゞ
4位 シャルル・デュトワ&モントリオール交響楽団 1984年(UCCD-51003)
欠点のない素晴らしい演奏です。アバド&シカゴ盤と同系統の鳴り方です。この演奏だけ聴いて、他を聴かなければ幸せだと思います。でも、「幻想交響曲」のおどろおどろしい感じが、もうちょっと表現されていればな…と思います。
あと、最終楽章の鐘の音が、他のCDと比べるとちょっと軽い感じで、私の抱く「幻想」のイメージとは違うかな~
今思うと、手放してしまったCDも、今のシステムで聴き直すとまた違った評価になるのだろうな~と思います(^^;
まあでも、CD/SACDへの投資は無益なことではなかったと思っています。CD1枚約2,000円、100枚買っても20万と考えれば、20万のケーブル1本買うより、100枚のCDを聴く方がよっぽど豊かなオーディオライフだと思います(^^)v
ストラヴィンスキー「春の祭典」他 ― 2025/06/28
ストラヴィンスキー「春の祭典」他 ストラヴィンスキーはなかなか手強いです(^^;
1位 リッカルド・ムーティ&フィラデルフィア管弦楽団 1978年(WPCS-23137)
オーディオ的には、やや厳しく赤裸々に感じられる演奏ですが、ハルサイにはとてもふさわしい演奏です!
金管の咆哮、刻むリズムの明確さなど、私の環境ではハルサイをがっつり聴いているな~と満足感あります。
さらに、同収録の「ペトルーシュカ」はびっくりするほど素晴らしい!
高域成分が優勢ですが、中低域もしっかりした鳴り方です。
このCDをうるさいと思うことなく、本来の演奏のまま奔放かつ溌溂と鳴らせたら、それはシステムとしてOKです(^^)/
オプション 上記と同じ演奏。TOWER RECORDSのSACDハイブリッド盤(TDSA-267)
SACD化で飛躍的に素晴らしい演奏になるかと期待していましたが、それほどでもありませんでした。まあでも、上記CDよりマイルドな鳴り方になって、どんなシステムでも聴きやすくなっている感じです。
このジャケットは、かつて所有していた初発LPレコードのデザインだったので、思わず購入してしまいましたが、上記CDの「ハルサイ」の鳴り方のほうが好みです。でも、このSACDはムソルグスキー「展覧会の絵」も収録されていて、ちょっと手放せないのです・・・(^^ゞ
2位 ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団 2004年 Blu-ray
Blu-rayディスクです。以前はCD盤も所有していたのですが、断捨離過程でBlu-rayのほうを残しました。このBlu-rayは一度視聴すると思わず引き込まれてしまいます。各奏者がこんなにも全身全霊で演奏しているのか!ということがよく分かります。また、演奏自体も「ハルサイ」として申し分ない演奏に仕上がっています!
3位 サー・コリン・デイヴィス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1978年(UCCD-2222)
コンセルトヘボウの魅力が余すところなく発揮された演奏で満足感あります。音響的にも中庸バランスで、「ハルサイ」の良さが十分に発揮されています。「ペトルーシュカ」もとてもキレの良い演奏で聞き応えあります!
4位 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1963,64年(UCCG-4275)
古い録音ですが、音質的瑕疵は感じられません。カラヤン&ベルリン・フィルですから演奏はとても立派です。そして、上記の新しい録音の爽やかな演奏と比べると、一味違う深みとどすの効いた感じがあって手放し難いのです。
しかし、このCDを聴いていると、この年代でこれほどの録音がなされていたのだな~と感心してしまいます(^^♪
あと、「春の祭典」ではありませんが、ストラヴィンスキーついでに「火の鳥(全曲)」の一押しです。
サー・コリン・デイヴィス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1978年(UCCD-2221)
PHILIPSのLPレコードのときから愛聴していました。CD/SACD時代の現在になっても、「火の鳥(全曲)」ではこれを超えるものはありません。組曲や単発曲では他にもいいと思うものはありますが、全曲となるとこれがNo.1です!
番外 リッカルド・シャイー&アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団他 1985-1996年(473 731-2)
DOUBLE DECCAシリーズの廉価版2枚組CDです。購入当初に聞いただけで長らくCD棚の肥やしになっていました。でも、ESOTERIC K-01XDをSE化してから、CDの良さを再発見することが多くなりました!
しかし、シャイー&コンセルトヘボウ+DECCA録音のレベルはとっても高いのに、何故か高音質ディスクなどで再版されないのは謎です?
まあとにかく、長らくほったらかしにしていたCDの良さを再発見して、断捨離も急がずにほどほどがいいのかも・・・、などと思っています(^^ゞ
オルフ「カルミナ・ブラーナ」 ― 2025/06/27
オルフ「カルミナ・ブラーナ」 これも断捨離の末、現在は3枚残っています。
この3枚の演奏は、それぞれ特色があります。どれも素晴らしい演奏なので、順位はちょっとつけ難い・・・(^^ゞ
そこで、聴く頻度の高さ順でランキングしてみました。
1位 小澤征爾&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1988年(UCCP-9603)
これが一番私好みです。録音・演奏ともに素晴らしい!ただし、声楽好きな方は物足りないと思うかもしれません。
あと、他のCD/SACDよりボリュームを4~5dBほど高くして聴くといいと思います。
2位 オイゲン・ヨッフム&ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団 1967年(ESSG-90206)
カルミナ・ブラーナの定番中の定番。古い録音を感じさせないさすがの演奏。しかも声楽も素晴らしい。
同じく2位 ジェイムズ・レヴァイン&シカゴ交響楽団 1984年(POCG-7089)
あまり目立たないCDですが、演奏はヨッフムと甲乙つけがたい。録音も新しいので、聴く人によってはヨッフムの名盤より好ましいと判断されるかもしれません。
オルフ「カルミナ・ブラーナ」は、この3枚でOKでしょう(^^♪
ホルスト 組曲「惑星」 ― 2025/06/26
CD/SACDの断捨離、続いています(^^)
今回は、ホルスト/組曲「惑星」です。この曲も今まで激しく断捨離してきました。一時期は10枚以上ありました(^^ゞ
さて、「惑星」トータルの順位は以下。
1位 ズービン・メータ&ロサンゼルス・フィルハーモニック 1971年(UCCD-51034)
人気曲なので、CD/SACDもあまたありますから、これを第1位とするのは異論あるかもしれません。でも、私にとっは昔から不動の1位の座にあります( `ー´)ノ ESOTERIC K-01XDをSE化してから更に進化した鳴り方になりました!
このCDは、ジョン・ウィリアムズ「スター・ウォーズ組曲」もペアリングされていて、素晴らしくお買い得のCDです(^^)v
2位 シャルル・デュトワ&モントリオール交響楽団 1986年(UCCD-5216)
とてもバランスのよい鳴り方で、美麗な演奏に浸れます。どんなシステムでもデュトワ盤1枚あればそれで不満はないでしょう。一番マイナス要素がなくて素晴らしい演奏に仕上がっています!
3位 ジョン・エリオット・ガーディナー&フィルハーモニア管弦楽団 1994年(471 634-2)
美麗で整ったデュトワ盤と趣は異なりますが、SACDの良さが発揮されています。本場イギリス・オーケストラ演奏の名盤と言われている演奏に、どこか物足りなさを感じていましが、この演奏はそんな印象を見事に覆してくれました!
本場イギリスの中庸的な演奏です。このSACDハイブリッド盤を購入しておいてよかったー(^^)/
番外 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ウィーン・フィルハーモニー・管弦楽団 1961年(ESSD-90291)
言わずと知れた名盤です。しかもESOTERIC SACD盤です。これは、上記3枚のノーマルタイプの「惑星」と比較するべき演奏ではありません。このような演奏は本来の「惑星」の演奏ではないのかもしれません(^^;
「火星」「木星」などを聴くと、何だか交響曲を聴いているような錯覚に陥ります。また、「金星」「水星」などを聴いていると、「惑星」の曲そのものではなく、ソロ楽器の音色に思わず引きこまれてしまいます・・・
しかし、1961年の収録でこのクオリティ! これは文句のつけようがありません(^^)/
ホルスト「惑星」については、この4枚でOKだと思います。さて、次はどの曲を断捨離しますかね~(^^)
CD/SACD断捨離進行中…レスピーギ「ローマ三部作」 ― 2025/06/21
CD/SACD他ソフトの断捨離、もう何年も前からずっと継続中です。これはかなり前から続けていますので、一時期3,000枚ほどあったソフトも、今では約1/3に減りました(^^)
でも、最近は手放すソフトを選別するのに一苦労しています。どれかを手放そうと思って聞き始めると、どれも甲乙つけがたくなる・・・。特に、ESOTERIC K-01XDをSE化してからというもの、手放す覚悟で久しぶりに聴いたCDに聴き惚れてしまう・・・という有様です・・・(^^ゞ
今回は、レスピーギ「ローマ三部作」です。
今までの厳格な選別で生き残ったCDは現在4枚。この4枚にあえて順位をつけると以下のようになります。あくまでも「ローマ三部作」トータル平均点での評価です。各曲の順位ではありません。各曲になると順位はまた変わります。
1位.リッカルド・ムーティ&フィラデルフィア管弦楽団 1984年(WPCS-23142)
何といっても、フィラデルフィア管弦楽団の巧さがひときわ冴える素晴らしい演奏です!不満点はほぼありません(^^)v
2位.ダニエレ・ガッティ&ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団 1996年(SICC-40046)
これも不満感のないとても素晴らしい演奏です。でも、全盛期のフィラデルフィア管弦楽団と比べてしまうと・・・。
3位.アントニオ・パッパーノ&ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団 2007年ライヴ(WPCS-12843/4)
3位.アンドレア・バッティストーニ&東京フィルハーモニー交響楽団 2013年ライヴ・サントリーホール(COGQ-68)
日本のオーケストラで「ローマ三部作」なんて・・・と思っていた先入観を見事に打ち砕いた演奏です!
ライヴでこの3曲を立て続けに演奏するのはとってもハードだと思います。特に金管群は本当によく頑張った!
パーカッション群が過多に感じる部分もあります(特に「ローマの松」最終章)が、全体的にはDENONの優秀な録音と相まって聴き応えある演奏に仕上がっています(^^)
この4枚のうち、どれを手放そうかな~などと思案しているとき、こんなものを発見してしまい、思わずポチッと(^^ゞ
リッカルド・ムーティ&フィラデルフィア管弦楽団 1984年録音(2024年マスタリング・タワーレコード) TDSA 10013
「ローマ三部作」は好きな曲なので、いろいろ購入して聴いてきました。一時期は10枚以上所有していました。そういう経緯を経て断捨離してきた「ローマ三部作」ですが、現時点でのベストCDのSACD盤となれば、是非とも聞いてみたい!・・・となるのは必定です!
でも、今までリマスタリングやリメイク盤、SACD化で失望した経験は少なからずあります。今回はどうかな・・・('_')
おお~これはいい! SN向上によるダイナミックレンジの拡大、細かい音群の明瞭化、空間感の向上など、SACD化したアドバンテージがしっかり感じられる!そして、フィラデルフィア管弦楽団の鳴り方が、更に滑らかに軽やかに鳴り響く。オーマンディ全盛期、「シルキー」と評されたフィラデルフィアサウンド特有の華麗さが再現されています(^^)
いずれにしても、この演奏には感動しました。OKです!!
しかし、CD/SACDの断捨離を推し進めながら、こんなふうに追加購入してしまうので、断捨離が進みません・・・(*_*)
ESOTERIC K-01XDSE(VUK) 戻ってきました(^^)v ― 2025/06/07
修理&メンテナンスに出していたESOTERIC K-01XDSE(VUK)が、本日無事に戻ってきました。
メインの不具合は「CDトレイ駆動部のベルト劣化」だけなのですが、この際なのでいろいろメンテしてもらいました。
部品交換&メンテナンスの内容は、「ローディングベルト、その他消耗部品(トレイ部のクッション)交換、トラバース交換、メカ分解清掃、注油、各動作点検、清掃」です。
部品代よりも技術料の方がお高い明細でした。部品代は約2万、技術料は約3.5万。でも私はこれでいいと思います。
車などでもそうですが、技術者さんへの対価はそれ相応でしかるべきものだと思っていますから。
今日の午前中に届いて、すぐに聴き始めました。当然ながら、とってもスムーズなトレイ開閉になりました。
ピックアップ交換やメカ分解清掃などをしてもらったので、何だか音までリフレッシュされたように感じます~(^^)
でも、しばらく聴き続けていると、リフレッシュされた印象は単なるイメージだけではないと思いました。以前よりも確実に細かな音が明瞭に聞こえます。
K-01XDも購入後約4年も経つと、トランスポート部の特にトラバース(ピックアップ系)の交換は、音質向上に有効だと思いました(^^)v
ESOTERIC K-01XDSEに戻しました(^^) ― 2025/04/12
デモ機Accuphase DP-770から、現有のESOTERIC K-01XDSEに戻しました。ESOTERICは9日ぶりに聴きます。
ただ、今日はESOTERIC Master Clock Generator G-02はつながず、まずクロックオフで聴いてみることにしました。
ESOTERIC K-01XDSEとG-02は常にセットで聴いてきましたが、Accuphase DP-770は単体で聴いていたので、公平性に欠けると思ったからです。
AccuphaseにしてもESOTERICにしても、30kg級の載せ替えはなかなか気合要ります(^^;
さて、久しぶりのESOTERIC(クロックなし)はどんな感じかな・・・
聴きなれた音場展開、空間感、そして鳴り方も溌溂としていい! これはやっぱりESOTERICの方が好みかな(^^ゞ
音場は広く、空間に位置する楽器は克明で、広い空間に澄んで響く余韻感が心地いい。やや前に張り出す感じも聞き応えある。鳴り方は明るめだが、それが金管楽器や打楽器の主張を求める私好みの鳴り方を聴かせてくれる。
でも、以前聴いていたよりもややおとなしくなった感じ。もっと空間が広く濃密で、低域方向の沈み込みもあった・・・
そこで元の通り、ESOTERIC G-02をつないで、クロックONで聴き始めると・・・
音量感が上がって低域方向も盤石になる!空間が広がりつつ各楽器の克明さや鳴り方の冴えもアップする!
これはとてもいい!
ESOTERIC G-02は10年ほど前の旧製品ですが、最新K-01XDSEとのペアでもG-02の効果はちゃんとありました(^^)
この機会に、再確認できて良かったです!
でも、今現在のESOTERIC Master Clock Generatorはもっと進化しているのでしょうね・・・買えませんが・・・(^^;
今回の聴き比べは、とてもレベルの高いものでした。結局はESOTERICのままという結果になりましたが、Accuphaseも予想以上に素晴らしかったです。鳴り方の一面ではAccuphaseの方が好ましいと思うCDもありました。
ESOTERIC K-01XDSE+G-02と、Accuphase DP-770との価格差は約100万ありますが、100万の差をどう捉えるかは、そのときどきの価値観や経験値で判断は異なります。
例えば、私の20~30代の時なら、100万の差はとても大きく感じたでしょう。両機の本質など理解しないまま、ベストコストパフォーマンスのAccuphaseを選んだでしょう。
でも、いろいろ経験を重ねて自分の鳴り方の好みが明確になった今なら、その判断は容易です。当然その時の予算はありますが、100万程度の差なら何とかして自分好みの方を選びます。
このランクの製品ならどちらも優れた製品なのは間違いないので、コストパフォーマンスよりも、自分の好みを貫いた方が後悔しないと思います。オーディオ好きなら自分好みの鳴り方は、必ずあるはずですから(^^)
まあでも、ESOTERICより先にAccuphaseに出会っていたなら、また違う選択の過程もあり得ただろうとも思います。
そう考えるほど、Accuphase DP-770は、100万も高額のESOTERICに迫ったという事実があるということです!
あと、Accuphaseは、外部要因にいい意味で鈍感だと思います。
これは、あまたあるオーディオアクセサリーなどに左右されにくいということです。しっかりしたところに設置さえしていれば、その他は純正のままでOKという、ある意味とても完成された製品だと思います!
ESOTERICは、電源ケーブルやインシュレーターなど外部要因で印象が左右される傾向があります。これは、オーディオアクセサリー類の違いをいろいろ楽しめる反面、アクセサリーを無駄に多用するケースに陥ることもあり得ます('_')
今回の試聴は、久しぶりに真剣試聴でした~( `ー´)ノ
試聴CDは以下。
PHILIPS(462 114-2) チャイコフスキー「くるみ割り人形(全曲)」 ゲルギエフ&キーロフ劇場管&合唱団
CANYON Classics PCCL-00363 サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付」 小林研一郎&チェコ・フィル
DECCA(444 871-2) マーラー「交響曲第6番」 リッカルド・シャイー&アムステルダム・コンセルトヘボウ
ソニーミュージック SRCR2591 イマージュ2
その他、SACDも含めて10枚ほど聴きましたが、真剣にほぼ全曲を聴いたのは上記4枚です。
家族の迷惑顧みず、本格的に連日聞き続けました(^^)
以上、あくまでも、私のシステム環境下での個人的感想なので、その点は誤解なきようお願いしますm(__)m
今回の試聴で、Accuphase DP-800(仮名)など、200万以内で出ないかな~、などと夢想してしまいました・・・(^^ゞ
Accuphase DP-770…5日目 ― 2025/04/08
Accuphase DP-770デモ機をお借りして5日目になりました。
デモ機なので、バーンインなどは不要でしょうが、新たな設置場所への適合にはこれくらいは必要かと思います。
以下、現有のESOTERIC K-01XD SE + G-02と比較しての話になります。
まず、Accuphase DP-770のトレイ開閉の静かさとスムーズさに感心しました。これは音とは直接関係ない使い心地の領域ですが、何だか所有欲が満たされます!
ESOTERIC K-01XD SEもスムーズですが、トレイ開閉時に微妙に「コー」という音がします。
電源投入後のCD読み込みなど、立ち上がりは両者とも互角です。
肝心の両者のその音は・・・
結論から言うと、ありきたりな表現ですが、今のところ「甲乙つけがたい!」
これしか言えません(^^;
でも、そんな評価では納得いかないと思いますので、少し踏み込んで書いてみます。
なるべく簡潔に書きましたが、自分好みの表現もありますから、誤解なきようにお願いします(^^ゞ
音量
ESOTERIC…Accuphase E-800Sのボリュームは、いつも-30.0dBで聴いています。
Accuphase…聴感上約5dBほど低かったので、E-800Sのボリュームを-25.0dBにして試聴しています。
音場の展開
ESOTERIC…音がSPの前に張り出してくる傾向。聞き応えがある。音楽をやや前のめりに聴ける。
Accuphase…SPの位置を基準に、音場の前後関係がとてもバランスよく鳴っていて、落ち着いて聴ける。
帯域バランス
ESOTERIC…低域の沈み込みが深い。高域も冴える。高性能全開な感じ。
Accuphase…全帯域ベストバランス。特に中域がとても豊かに充実している。
その他
ESOTERIC…空間の透明度が高く、克明さがある。金管楽器や打楽器の鳴り方はとても好ましい。
Accuphase…すべての鳴り方で中庸のバランス。弦楽器の表現は特筆もの。特に弦楽器の中域はESOTERICでは聴けないような鳴り方を表出する。弦楽を中心に聴く方にはとても魅力的。付属の電源ケーブルAPL-1との相性がとても良い。導入後に高級電源ケーブルなどはしばらく考えなくていいほどのレベル。
今のところこんな感じです。
今週いっぱいまでお借りできるので、ESOTERICに戻すなどしながら、もうしばらく聴き続けたいと思います(^^)
Accuphase E-800S+ESOTERIC VUK-K01XDSE ― 2024/12/29
2週間前にAccuphase E-800Sが到着。1週間前にESOTERIC VUK-K01XDSEが到着。
それからさらに約1週間経ちました。
日々けっこうハードに鳴らし込んできたので、ほどよく熟成されてきたのではと思います。
結論から言うと、今回のグレードアップは大正解です!
両機の変更はマイナーチェンジ的な地味なものに思われるかもしれませんが、実際に聴けば聴くほど素晴らしい変貌を遂げています。両機を一度に導入したので、どちらがどの程度向上したかは何とも言えないのですが…。
ESOTERIC VUK-K01XDSEの進化についてはかなりのものだと断言できます!
ESOTERIC K-01XDにはアップコンバート機能があって、バージョンアップ前までは常に16Fs(CDサンプリング周波数44.1kHzの16倍)で聴いていました。これはORG(オリジナル44.1kHz)と比較すると、どうしても16Fsのほうがよかったからです。
しかし、バージョンアップしたESOTERIC VUK-K01XDSEで聴くと、ORGの再生がとっても向上しています(^^)v
すごくストレートで真っ正直な鳴り方がとてもいい! しかも、ORGでも音響成分や余韻感が申し分なく再現される!
16Fsだと、ORGより鳴り方が整っていい感じになりますが、音のエッジ感や躍動感などがおとなしい感じになります。
自分のリファレンスCD2枚で例えると…
チャイコフスキー:『くるみ割り人形』全曲 ゲルギエフ&マリインスキー劇場管弦楽団
44.1kHzオリジナルだと、ものすごくワイドレンジだけど、時折ややきつい鳴り方になることもある。
ORGで聴いてもほぼOKですが、8Fs程度にアップコンバートすると、全曲トータル聴いてとてもいい具合になります。
サン・サーンス:交響曲第3番「オルガン」 小林研一郎&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
16Fsでは、ホール感たっぷりですごくゆったりと聴ける。でも、もう少し各楽器の克明な音も聴けると最高だな…。
ORGで聴くと、そのちょっと物足りない感じがかなり解消されます。
今は、まずORGで聴き始めます。やや耳にきついなと思うCDのときに、8Fsや16Fsにアップコンバートして聴くなどしています。アップコンバート機能をイコライザー的に使っています。これ、ちょっと間違った使い方かも…(^^ゞ
まあでも、聴いた感じの判断、結果オーライでいいと思っています。とにかく今回は、改めてCD44.1kHzオリジナル再生の良さを再認識した次第です。
ESOTERIC VUK-K01XDSE 、DACやクロック等の刷新でこれほどの向上があるとは!驚きです(^O^)
Accuphase E-800S+ESOTERIC VUK-K01XDSEで鳴らすB&W 805D4 Signatureは、精密かつ美麗な鳴り方のままに、より開放的に伸びやかに、自由な感じに歌い始めています(^^♪
今日も大音量で、大ホールの音をシャワーのように心地よく浴びています!(^^)!
しかし・・・、小型SP+単体プリメインアンプ+一体型SACDの組み合わせからこのような音が再現できようとは!
一昔前ならありえないことですね~(^^)







































