エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団2015/03/17

昨日に引き続き、一時代を築いた指揮者とオーケストラの名演奏を聞いています。
もう一枚購入したESOTERIC SACDです。
ESSD-90119

1960年代前半の録音ですから、最新の録音と比べてしまうと、確実にクオリティは落ちます。
しかし、何というか、品のいい豊かな絢爛さを感じます。同年代のアメリカRCA Living Stereoの勢いのよい豪華さとはまた違った奥ゆかしさがあります。
しかし、古い録音とはいえ、アンセルメ指揮&スイス・ロマンド管の演奏、そしてDECCA録音、何とも素晴らしい!!
この当時の、この組み合わせでしか成し得ない素晴らしい演奏です。これは、奇跡的な出会いとしか言えません。
まあ、1960年代の録音なので、過大な期待は抱かないでほしいのですが、一度聞いてほしい演奏と録音です。
今回のESOTERIC SACDについて、ブーレーズのほうは、ある意味予想通りの高性能といった印象です。
一方、アンセルメのほうは、録音の古さは否めませんが、演奏はとてもとても素晴らしいものです。好みです!
名指揮者と、それに応えてどんどん世界的に駆け上がっていくオーケストラというドラマチックな側面も感じさせてくれる名演奏です。
決して、超絶技巧のオーケストラではありませんが、アンセルメのタクトによって、超絶バランスのオーケストラ演奏に仕上がっています。
今回のブーレーズとアンセルメ、どちらもすごく満足です!(*^^)v