聖域バーンスタイン2013/10/14

マーラー交響曲第3番のシビアな選別の最中です。

マーラーの交響曲といえば、バーンスタイン盤を信奉されている方も多いと思います。
私の印象では、バーンスタイン盤はけっこうムラがあるというイメージです。オーディオ的には他のディスクより劣るところも多々あります。ですから、今回のCD一掃大作戦では、かなり処分対象になるディスクが出てくるだろうと思っていました。実際、今まであまり触手が伸びず、CD棚に放置状態のディスクでした。

今回、久しぶりに第3番を聞いてみて、ムラのある演奏という印象は変わりませんでした。1枚目を聞いている途中、あ~、これは処分対象確定だな~、という印象でした。しかし、2楽章、3楽章、そして2枚目を聞き続けると、ここ一発、この部分はこの演奏でないとダメかも、というとても魅惑的な部分に遭遇します。特にこの第3番のホルン、トロンボーンはすごい!そしてまた、弱音部のソロ楽器にはしびれます。特に2枚目はいいです!
Mahler all

部分的に聞くと、けっこうマイナス点がある。でも、全曲通して聞くと、他のディスクでは物足りないことに気付かされます。グラモフォンが力を入れて録音・販売した黄金時代のディスクだけのことはあります。ジャケットデザインも何だかすごく凝っていますし。

今現在でも自信たっぷりの価格設定で、安定して供給されています。
悔しいですが、高音質ディスクなどで再発売されたら、購入意欲に火が付いてしまいそうなディスクです。
トータルでは、シャイー&コンセルトヘボウのほうがいいのですが、バーンスタインはいまだに聖域です。

何だか、処分CDを選別しているつもりが、逆にこちらの力量のほうが試されているような気になってきます(^^ゞ