Accordo Part9…室内楽といえば…「四季」でしょ(^^ゞ2015/07/12

当初目標のセッティング終了後、Accordoが一番得意と評価されている室内楽を聞いてみようと思いました。
ただ、そのジャンルのCDはほとんど持っていないのです(^^ゞ

でも、室内楽では超メジャーなヴィヴァルディの「四季」ぐらいはあります。
「四季」のCDは何枚かあるのですが、中でも一番のお気に入りは、イ・ムジチ合奏団(ヴァイオリン:ピーナ・カルミレッリ)です。これを聞いてみました。
Four Seasons

イ・ムジチの「四季」は、フェリックス・アーヨ盤もあります。
Four Seasons ayo

こちらのほうが世評が高いようですが、私はカルミレッリ盤のほうが切れ味がいい感じで好みなのです。
でも、ちょっと高域方向がきつい感じの印象があります。
ただ、カルミレッリ盤は発売当初のもので、アーヨ盤は廉価再販盤なので、今回の試聴はカルミレッリ盤を採ります。
経験上、廉価再販盤はいかにお買い得価格でも、ちょっとね~と思うような音質の場合が多いのです。

さて、カルミレッリの「四季」、Accordoだと、どんな鳴り方になるのか…。

お~、最初からバランスのいい理想的な「四季」です。始まりからすごく臨場感あふれる、明るく豊潤な演奏です。
しばらくして、ヴァイオリンソロの部分になりました…。

えっ…すごい!うわ~圧倒的だ~!浸透力がすごい!
こんなヴァイオリンソロは、今までオーディオで聞いたことがない。生よりも生っぽい!

演奏の切れ味のよさはそのままに、高域方向のきつさを感じていた印象は、弦楽器の艶やかさに昇華され、まさしく染みわたってくる演奏です。決して「松脂の飛び散るような」などと、オーディオ的に表現されるような下品な鳴り方ではありません。

いや、しっかり弓が物理的に弦をこすっている音ですが、ヴァイオリンのボディ全体から発せられるエネルギー感あふれるこの美麗な音は、あの小さな楽器からのものとは思えません。すごくリアルで、艶やか、かつ生っぽい!

ああ、Accordoの本領はこういう音楽を鳴らしたときに最も開花するのでしょう。実感しました!

この感動をもって、私の音楽の好みまで変わってしまうことはないでしょうが、これからは多分ヴァイオリンソロの名曲を聴く機会が増えると思います。