ヤナーチェク「シンフォニエッタ」 ― 2009/09/20
ヤナーチャク「シンフォニエッタ」にはまって、既にセル、小澤のCDを購入してしまったのですが、その勢いは止まらず、もう1枚購入してしまいました。
■スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲■ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調■ヤナーチェク:シンフォニエッタ/クラウス・テンシュテット指揮、ロンドン・フィルハーモニー/録音:1991年4月2日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァルホール(ステレオ・ライヴ)
テンシュテット&ロンドン・フィルのBBCライブシリーズは、以前から関心があって、今も何枚か持っています。
テンシュテットといえば、かつてEMIのマーラー・シンフォニーシリーズが脚光を浴びたと思いますが、その演奏はすべて持っています。録音もよく、非常に優秀な整った演奏です。しかし、正直、BBCライブシリーズのほうが、本当のロンドン・フィルの底力を堪能できると思います。
ライブ盤ですから、録音に当たり外れはあるのですが、おおむね当たりが多いです。
まあ、録音はさておき、このシリーズは、おとなしく折り目正しい印象のあるロンドン・フィルがテンシュテットに感化されてか、大変熱い演奏を繰り広げているのです。
今回も、大当たり!でした。
まず、スメタナ、ドヴォルザーク。これは大変な熱演、名演奏といっていいでしょう。他の名だたる名演と比べても遜色ありません。
しかし、それにも増して、ヤナーチェク「シンフォニエッタ」は、セル、小澤の演奏を刷新してくれる演奏といっていいでしょう。
折り目正しく、バランスの良さで聞かせるロンドン・フィルが、素晴らしい個人技を見せつつ、全体的にもたっぷり聞かせる演奏になっています。
おとなしいオケの実力を、目いっぱい引き出すテンシュテットの才能を改めて認めました。ロンドン・フィルのメンバーがこんなに巧いとは、改めて感服しました。指揮者というのは、何とすごいものなのか。また、力を引き出されたときのオケは、何と素晴らしいものなのか。
オーディオも、どんなに素性がよい設計でも、最終的に音決めをする人がその良さを最大限引き出さない限り、万人を唸らせる名品とは成り得ないのだ。
今回の、MX-ER導入で改めて思い知りました。
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