ESOTERIC K-01…その後2012/06/04


k-01
ESOTERIC K-01、その後の鳴らし込みで、ぐんぐんと真価を発揮しています(^^)v

当初、アップコンバートは好みの範囲内と豪語していたことを、あっさり撤回いたします(-.-)
アップコンバートは極めて優秀な機能です。今では、常に176.4kHzで聞いています。

そして、ESOTERICといえば、更なる音質向上のアイテム、クロックの存在があるではないですか。
我ながら、はまったな~と思っているのですが、幸せな感じでいるのですから、よいですよね(^^)

K-01内部のクロック自体を高性能なものに交換してしまうという選択肢もあって、そのほうがはるかに安くつくのですが、今の段階ではそれはちょっと荒療治かなと思います。割高になりますが別筐体のマスタークロックのほうを選択します。

でも、別筐体のマスタークロックを導入するには、優秀なACケーブルを1本追加しなくてはなりません。
ただ、今のレベルを落とさないACケーブルを追加となると、かなりの投資を覚悟しなくてはなりません。

そこで、狗肉の策です。

現在、K-01に使用しているACケーブルが長さ2.5mなのです。かなり長くて取りまわしづらかったので、前々から短くしてもらおうと思っていました。でも、面倒くさいのと、ちょっともったいないかなと思ってそのままで使っていました。

これを適当な長さで2本に切り分けると、最小の投資で何とマスタークロックの電源ケーブルができてしまうではありませんか。早まらなくてよかった~(^^)

今は、切り分けてもらうため購入店に送っているのですが、その間、今はK-01の純正ACケーブルを使用しています。純正ACケーブルを使うなんて、ホントに何年ぶりのことでしょう。ノーマークでした。
全く…、基本を忘れてますね(^^ゞ

しかし、改めてよく調べてみると、高純度6N銅6N-PC6000を使用したアクロジャパン製ではないですか!
ACケーブルとして最高ではありませんが、純正付属ACケーブルとしては、優れモノです!(^^)!
k-01 AC
このケーブルで、丸2日間聞いていますが、純正付属ACケーブルとしては贅沢ではないでしょうか。
付属品ですから価格は分かりませんが、補修部品として購入したら、一体おいくらなんでしょう?

手放しでほめちぎらないのは、当然のことです。
現有のケーブルと比較したら、それは酷というものです。それはもう別格です。だから切り分けてもらうという手間なことをしているのです。もしほめちぎったら、それは嘘になりますから。

ESOTERIC G-022012/06/09

G-02
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g02/index.html

ESOTERIC G-02の試聴機、今日届きました。試聴機といっても全くの新品です(^^)

ESOTERICのCD/SACDを導入したら、クロックまで試さないわけにはいかないでしょう。
これは、お決まりのコースですよね。

現在のところ、ESOTERICからは、G-0RbとG-02が発売されています。G-01はもう少しで発売されるみたいです。そして、いずれG-0Rbはカタログから消えてゆくのでしょう。

近々発売されるG-01と、このG-02、クロックの精度はG-01が格段に優れています。G-01はルビジウム、G-02はクォーツですから当然のことです。よりよい性能を求めるならG-01で決まりです。

ただ、G-01とG-02の価格差は何と約100万なのです(-_-;)
今回は、この100万の現実を素直に受け入れざるを得ません。

とりあえず、G-02を試聴してみて、対投資効果が素晴らしければ購入対象となり、それほどでなければ、クロックはあっさりあきらめるということで、心を決めました(^_^;)

WORDクロック同期 10MHz2012/06/10

K-01内部クロックの周波数精度は±0.5ppm(工場出荷時)、G-02の周波数精度は±0.01ppmということで、1/50の性能差があります。G-01は±0.00005ppmなので、何と1/10000となります。桁違いどころではない差ですね。でも、100万の価格差があります(-.-)

さて、G-02とK-01をBNCデジタルケーブルでつなぎます。BNCケーブルは持っていなかったので、とりあえず安くてよさそうなものを購入しました。OYAIDE DB-510 1.3mです。
DB-510 1.3m
http://www.oyaide.com/audio/audio-products/digital_cable/DR-510_DB-510.html

K-01では同期周波数10MHzが可能になったということで、それにどんな優位点があるのか分からないのですが、とにかく新たに可能になったということはいいことだろうと勝手に解釈して、10MHzで同期させてみました。
K-01 locking
10MHzの場合、同期するまで時間がかかります。他の周波数の場合は一瞬で同期してくれますが。

「WRD LCKING」の点滅が10数秒続いた後、ロックすると「WORD 10M」の表示に変わります。最初は、ロックするまでちょっとドキドキしました。昔、P-0sを使用していたことがあったのですが、なかなかロックしてくれず、何回も繰り返した経験があるからです。まあ、1回ちゃんと同期すると分かってからは平気になりました。

まだつないだばかりということで、ちゃんと聞けていません。結果はまたあとで…(^^)

G-02 10MHz…う~ん(^_^;)2012/06/11

G-02のクロック出力を10MHzにしてしばらく聞き続けました。

空間の透明度は増し、フォーカスも引き締まる。オーディオの特性的には格段に向上します。しかし、やや整理されすぎた鳴り方かなと思います。向上したのは分かるのですが、何だか前に出てきてくれない感じ。空間感、特に前後感が増していますが、全体的にやや奥に引っ込んだ感じの向上です。

ちょっと違和感を抱きながらも、しばらく聞き続けました。そうすると、だんだん違和感は少なくなってきて、けっこう調子よくなってきました。昨日から電源入れっぱなしでセッティングしていたので、今日はいきなりすごい再生がなされるかと思っていましたが、実際に聞きながらバーンインしないと効果はないのかもと思いました。BNCケーブルも新品ですしね。

ただ、やはりちょっと整理された鳴り方という印象はぬぐえなかったので、G-02のクロック出力を10MHzから176.4kHzに変えてみました。その結果…、
おお~、176.4kHzのほうが違和感のない鳴り方です。何より、自然に開放的に鳴るのがいい感じです!
176.4kHz
これに気を良くして、G-02のクロック周波数をどんどん上げて、44.1kHz系列の512倍、22.5792MHzにしてみました。でも、ダメでした(-.-)
unlock
ロックされません。取説を見ると、K-01は44.1kHz~176.4kHzと10MHzの対応で、22.5792MHzまでの対応は不可でした。残念です。ぜひ聞いてみたかったです(^^ゞ
K-01、将来的にバージョンアップの可能性はあるのでしょうかね~?
off
今は、現時点で最も好印象の、クロック176.4kHzで聞いていますが、今後は、機器やケーブルのバーンインを進行させながら、クロックOFF、176.4kHz、10MHz、この三者でしばらく聞き比べてみます。

G-02導入は、その結果次第です。予想外に長期戦の構えとなりました(^_^;)

G-02 10MHz…その後(^^♪2012/06/12

g_02
クロック周波数10MHz、かなりよくなってきました(^^)v

最初からオーディオ的にはかなりよかったのです。空間の透明度も上がり、ホール感が拡大しながら、フォーカスが引き締まります。

でも、当初は各楽器がちょっと細身に、そして華奢になった感じで違和感を感じました。ソロ楽器の存在感、こちらに伸びてくる感じ、などが物足りなかったのです。

それが、今ではかなり太く濃い音(フォーカスが緩んだのではない)、存在感のある音になってきました。また、10MHzでは当初やや天井が低い感じでしたが、これも改善されてきました。大音量でなくても部屋中に音が充満した充実感のある鳴り方になりました。

これは、機器のなじみと、オヤイデBNCケーブルDB-510/1.3mのエージング、それぞれの進捗によるものと解釈しています。

オヤイデのケーブルは、RCAケーブルACROSS750RR/1.3mのときもそうでしたが、当初はちょっと渋いのです。新品でつないだ時なんか、なんじゃこりゃ!という感じでしたから。でも、安定してなじんでくると、安価にもかかわらず、けっこう本格的な不満の少ない鳴り方になります。長く使えば使うほど味がでてくるタイプです。

もしかして、BNCケーブルの良し悪しがマスタークロックの音楽的要素を握っていたりして…、いや、そんなことはないか~(^^ゞ


さて、いろいろお騒がせしましたが、クロックはやっぱり10MHzが一番よかったです。

ただ、K-01のクロック入力が、22.5792MHzに対応不可とか、「ESOTERICダイレクト・マスタークロックLINK」に対応していなかったのが残念です。せっかくESOTERIC同士のCD/SACDとマスタークロックを導入しても、その旨みが十分体験できないなんて!最新の下位機種K-05/07はちゃんと対応しているのに、何だか悔しい!

ESOTERICさん、今後K-01のヴァージョンアップの予定などはないのでしょうか?
このままでは、G-02は、「いいんだけど…、う~ん」という評価のまま落ちていきそうです。これはいいもの買ったぞ!という満足感が欲しいです。

それとも、このランクならその程度で何とかしてね…、なのですかね~。でも、G-01なんてとても無理です(-.-)

BNCケーブル2012/06/17

BNC cable
引き続きG-02を試聴しています。

前回、
もしかして、BNCケーブルの良し悪しがマスタークロックの音楽的要素を握っていたりして…、いや、そんなことはないか~(^^ゞ

などと書きましたが、その想像はあたっていました。

クロックケーブルを、オヤイデBNCケーブルDB-510/1.3mで聞いていて、性能的にはいいんだけど、ちょっと違和感ある鳴り方という感じはだんだんなくなってきましたが、やはりまだ今一つ突き抜けない感じがありました。

それをお店に伝えたところ、それではこれでどうだということで、ESOTERIC 7N-DA6000 MEXCEL BNC/1.5mが送られてきました。

早速つなぎ換えて聞いてみたところ、おお~!かなり変わる!素晴らしい!こんなに変わるのか?!

正直、BNCケーブルの音質差を聞いているんじゃないかと思うほどかなり変わります。ケーブルによって、G-02のポテンシャルは飛躍的に引き出されます。

ケーブルも奥が深いと改めて思いました。

ESOTERIC SACD新譜2012/06/20

ESOTERICのSACDハイブリッドの新譜、2枚購入しました。

ESSW-90067
トラジコメディア/アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻(1725年)より
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/esss90067/index.html

ESSS-90066
メンデルスゾーン;劇音楽「夏の夜の夢」(抜粋) クラウディオ・アバド/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/esss90066/index.html

どちらも今まで聞いたことがなかったソフトです。ESOTERIC SACDも最初のころは、既に所有しているCDとかぶるものが多かったように思いますが、最近はいろいろ発掘?してくれるので楽しみです。こういう初めてのソフトも大歓迎ですよ。

今回特にお気に入りとなったのは、「トラジコメディア/アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻」です。まず、雰囲気がいいです。バッハ家の家族だんらんの笑顔が想起されて、何だか和みます。また、一時期流行った、古楽器演奏でないのがまたいいです。古楽器演奏はやはり苦手です(^_^;)

それと、こういうバロック演奏は、クロックの効果をさらに際立たせます。空間の見晴らしがさらに顕著になり、余韻も長くなり、それによって教会空間の広さ高さがよく分かります。また、この曲は、器楽だけではなく声楽も入っているので、鳴り方のバランスを整えるソフトとして、とても有効だと思います。

というか、こういう楽器数が少なくて、しかも、広い空間を上手く収録してあるもののほうが、音を追い込むのに適していると思います。いきなりフルオーケストラでやっちゃうと混乱してしまうことが多いです。かくいう私も性急に結果を求めて、それに陥りがちなのですが(^^ゞ

今回も、買ってよかったと思えるSACDでした。ESOTERICさん、またよろしくです(^^)!

JORMA DIGITAL BNC2012/06/21

JORMA DIGITAL
http://www.cs-field.co.jp/brand/jorma/products/digital.html

クロック用のBNCケーブル、これは予想以上に音質に多大な影響を及ぼします。

そこで、JORMA DIGITAL BNC/1.0mを試聴させてもらいました。
見た目、貧弱です。まず、線径がすごく細い。そして、端子もごく普通の汎用品みたいなものです。これが11万もするのか~(^_^;)

でも、取り回しはすごくいいです。細くて軽いものは安心できますよね。かつて、PADを多用していましたが、太くて重くてごつくて、機器の端子に負担をかけるんじゃないかとヒヤヒヤしていた記憶があります。

今はつないだ当初ですが、見晴らしが更に良くなりました。特に、弦楽器の質感がすごくいい感じです。
これはOYAIDEでは出ない感じです。ESOTERICでもこういう鳴り方はなかった特質です。

でも、低域がやや寂しくなったような感じもします。低域の量感に関しては、OYAIDEのほうがいいのでは。いやESOTERICのほうはさらにずっしりとした低域でした。弦楽器の質感はそのままに、全体的な鳴り方がもう少し中低域方向にシフトして、ピラミッド型に深々と鳴ってくれたらいいのですが…。

まあでも、とりあえずこれからじっくり聞いてみます。

JORMA DIGITAL BNC/1.0m2012/06/25

JORMA DIGITAL BNC/1.0m
クロック接続用のJORMA DIGITAL BNC/1.0m。丸2日で素晴らしく変貌しました。つないだ当初から癖がない鳴り方で、音楽的にも聞かせます。ただ、最初はやや低域が物足りない感じでした。でも、一晩、二晩使い続けると、徐々にピラミッド型に変化していきます。

そして、今では、すごくバランスのいい、しかも突き抜けた鳴り方になりました。JORMAケーブルにしてはお求めやすい価格設定になっていますし、これは大変魅力的なケーブルです。このケーブルの素晴らしい実力は確認しました。もうこれで十分OKだろうと思いました。

しかし…、私にとっては、まだ心残りが…。

試してみたいケーブルがあるのです。以前にもちょっと紹介したことがありますが、N氏製作のケーブルをどうしても試してみたいのです。

実は、私のシステムのケーブルは、すべてN氏製作のものなのです。無名に等しいものではありますが、いろんな高価なケーブルと比較試聴しても、最終的に今まで生き残ってきたのです。

N氏のケーブルを使い始めて約10年間。その間、機器はいろいろ変遷しましたが、このケーブルは使い続けています。N氏のケーブルは本物だと思います。

CROSS POINT DIGITAL BNC2012/06/29

cross point digital bnc
クロック用BNCケーブル、以前から要請していたN氏のケーブルが昨日届きました。
CROSS POINT DIGITAL BNC/1.0mです。

接続してのっけから、あぁ~これはいい、期待できるぞ、という感じでした。まず、空間が広い、帯域も広い、しかも中身が濃い。

広大さと濃密さと繊細さの最高度のバランス。そして音楽が実に楽そうに鳴ること。これこそ私が求めるものです。ケーブルに求められる諸要素が高度にバランスされています。逆にケーブルによってシステムが試されることもあると思います。これならG-02導入の対投資効果が際立ちます。

N氏ケーブルの素晴らしさは、性能的に突き抜けていながら、鳴り方のバランス感覚を失っていないところです。細かい音の特長を書き上げるのが面倒なくらい素晴らしい。しかもこの価格で(^^)v

さすがN氏、低価格のケーブルでも手抜きなしですね。余裕で他を引き離します。こちらの求める音を叶えてくれるといった感じです。

ケーブル自体の作りに関しては手慣れたものです。きれいな作りで満足感があります。

というか、どんなに優れた素材や理論があったとしても、それを作るのは人の手であって、その音を判断するのは人の耳なのです。つまり、人のスキルと経験値だと思います。私は、ケーブルに関しては、それを実際に作り、プロデュースする人を信頼します。まあ、最終的には音がすべてですがね(^^ゞ

これを聞くと、癖がないと思っていたJORMA DIGITAL BNCにも、それなりの音作りとリミッターがあったのだなと分かってしまいます。

CROSS POINTケーブルを聞くと、まずいろんなリミッターからの開放感が味わえると思います(*^^)v